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新保険法と片面的強行法規

ビジネス法務2008年8月号の、

Special Interview 野村修也教授に聞く
平成20年常会で成立 新保険法とは何か

を読了。

保険法を全く知らない人にとっては難しいかも知れませんが、保険法を少しでもかじったことのある人にとっては、強く示唆を受ける内容になっています。
(野村修也先生の論説からは、示唆を受けることが本当に多いです)

保険法改正のポイントは多数あると思いますが、その中の1つのポイントは、「片面的強行法規」にあると思います(保険法7条など)。ざっくり言ってしまえば、「保険契約者に有利な契約は認めるけど、不利なものは認めないよ~」というものでしょう。

「片面的強行法規」という考え方を採用している法律は、身近なものにあります(そう、アレです)。

しかし、何が保険契約者に有利で、何が不利なのか。個別具体的なケースで判断が難しい場合もあると思います。野村修也先生も論説の中で、「実は片面的強行法規についての解釈は難しい問題ですので、専門家の意見を聞きながらきちんと整理していくことが大切だと思います」と述べておられます(上掲・40頁)。

そのようなことを考え始めると、「そもそも消費者保護とは何か?」という難しい問題に、ぶち当たるのですが・・・。

by espans | 2008-07-08 00:09  

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