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法と経済学の本

まもなく出版

福井秀夫『ケースからはじめよう 法と経済学-法の隠れた機能を知る』(日本評論社・2007年)
https://sslserver.sbs-serv.net/nippyo/korekara/bookinfo.asp?No=3140
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by espans | 2007-08-30 20:06  

期末試験作成の裏側

面白いです。

leak(hopping around)
http://www.law.tohoku.ac.jp/~hatsuru/hop/2007/08/leak.html

森田先生の期末試験問題、解説、講評は、期末試験受験者しか読めないのが大変残念ですが、今年の旧司法試験の商法第1問に類似とのことです。

今年の旧司法試験の商法第1問は、次の通りでした。
(参考:http://www.moj.go.jp/SHIKEN/h19ronbun.html

第 1 問
 甲株式会社は,ホテル業を営む取締役会設置会社であり,代表取締役会長A及び代表取締役社長Bのほか,Bの配偶者C,弟D及びAの知人Eが取締役に就任している。
 乙株式会社は,不動産業を営む取締役会設置会社であり,代表取締役Cのほか,B及びDが取締役に就任している。
 Bは,大量の不稼動不動産を抱えて業績が悪化した乙社を救済するため,同社の所有する土地(以下「本件土地」という。)を甲社に5億円で売却しようと考え,その承認のための甲社取締役会を招集した。入院中のAを除いたB,C,D及びEの4名が出席して取締役会が開催され,当該取締役会において,Bが本件土地の売買についての重要な事実を開示してその承認を求めたところ,Eから5億円の価格に難色が示されたものの,Bからバブル時代の土地価格を考えれば5億円の価格は決して高くないとの発言があっただけで,価格の相当性について議論がされることはなく,Cを議決に加えずに採決が行われた結果,Eは棄権したが,B及びDの賛成により本件土地の購入が承認された。
 そして,Bは,甲社を代表して,乙社との間で本件土地を5億円で買い受ける売買契約を締結し,所有権移転登記手続と引換えに代金5億円を支払い,さらに,遅滞なく,本件土地の売買についての重要な事実を甲社の取締役全員が出席する取締役会で報告した。
 その後,上記売買契約当時の本件土地の価格は,高く見積もっても3億円を超えないことが判明した。
 甲社は,A,B,C,D及びEに対し,それぞれどのような責任を追及することができるか。

論点というよりも、的確な条文操作、あてはめ力が要求されている問題と感じました。
で、下敷きとなった最高裁判例は、最判平成12年10月20日民集54巻8号2619頁だったようで、評釈は多数ありますが、

北村雅史・民商法雑誌130巻4・5号197~212頁2004年8月
野村修也・月刊法学教室246号84~85頁2001年3月
矢尾渉・ジュリスト1225号72~74頁2002年6月15日
矢尾渉・最高裁 時の判例〔平成元年~平成14年〕〔3〕--私法編2〔商法・民訴・知財ほか〕〔ジュリスト増刊〕15~16頁
矢尾渉・最高裁判所判例解説--民事篇<平成12年度>〔下〕〔5月~12月分〕871~893頁
矢尾渉・法曹時報55巻3号276~297頁2003年3月

を挙げておきたいと思います。
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by espans | 2007-08-29 16:08  

日本私法学会・商法部門シンポジウムの資料

商事法務8月25日号に掲載されています。

これまた豪華な顔ぶれです。
民法部門の資料は、NBL863号を通じてみましたが、こちらも興味深く、当日、どちらに参加するか迷っています。

商事法務8月25日号
http://www.shojihomu.or.jp/shojihomu/shojihomu070825.html

■日本私法学会シンポジウム資料
保 険 法 改 正
Ⅰ はじめに
□竹濱 修・立命館大学教授
Ⅱ 総論(1) 新保険法の射程と構造
□洲崎博史・京都大学教授
Ⅲ 総論(2) 保険契約における情報格差の是正と不正請求対策
□木下孝治・同志社大学教授
Ⅳ 総論(3) 保険関係者の破産、保険金給付の履行
□沖野眞已・一橋大学教授
Ⅴ 損害保険契約に特有な規律
□野村修也・中央大学教授
Ⅵ 生命保険契約に固有の問題
□竹濱 修・立命館大学教授
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by espans | 2007-08-29 15:02  

法学セミナー633号より

法学セミナー633号
http://www.nippyo.co.jp/maga_housemi/hg0709.htm

興味深い記事。

[▼法科大学院探訪]
愛知大学法科大学院――躍進を支える実務家教員の情熱と「教育力」
加藤克佳教授・榎本修教授・互敦史教授に聞く

以下、引用(2頁以下)。
「『(第1回新司法試験での高い合格率について)入学以前から法律を長く勉強していた旧試験経験者が多く受かったという傾向はありません。むしろ旧試験の受験回数が少ない人や、1回も受けたことがない人が合格しています。旧試験経験者についても、いわば十分に磨かれていなくて、法科大学院に入ってよく勉強した人が受かっています。ここからいえるのは、やはりロースクールの教育力は間違いなく意味をもっているということです。現に昨年の合格者のほととんどは、「法科大学院の学修のおかげで合格できた」と私たちのアンケートに答えています』。
 加藤教授が重視するのは、あくまでその『教育力』である。『入学試験時点で適性試験等の点数が高くない人たちのなかにも潜在能力がある人は少なくない。しかも、個人戦では能力を開花させることができず、未だ磨かれていない人たちがいる。それをいわば団体戦で、私たちの「教育力」で開花させたい。そういう人たちが、法律家としてきちんと養成されないのは、社会にとって大きな損失だと思います』
4.積極的発想の短答式対策
 第2回の短答式試験の足きり突破率は66.7%(受験27名中18名合格。全国平均75.5%)となったことについては、『1年ごとの数字で一喜一憂することはありませんが、たしかに短答式についてはもっと配慮できる面があったと思います』。対応は早い。さっそく7月中旬に全スタッフと学生による意見交換会が行われた。学生のなかには、『マーク式特有の空気に飲まれてしまうので、本番さながらに短答式試験を解く機会を与えて欲しい』と問題演習の要望もあるが、共通しているのは、短答式だけに絞った試験対策は不要であるという点である。加藤教授は、『私たちは教学上の責任がありますから、通常の授業のなかでできることについては行います。学生の自助努力だけに任せて、学生が予備校にながれるというのは、法科大学院としては望ましいことではありません。論文式の力があれば短答式の力もあるという関係には必ずしもなく、短答式試験をクリアしないと足切りに遭ってしまうので、本学に受け入れた以上は、学生に目標を達成させてあげたい。私たちの発想は、すべて、実務に就いたらどのような能力が必要かという点であって、たとえば法律相談で、法律が改正されたことを知らない、とか、関連する判例を知らない、あやふやだということでは対応できない。短答式試験はそうした知識を確認するためのものと前向きに評価しています』」

ただし、新司法試験の短答式試験に関する考え方について、
例えば法学セミナー632号35頁における立命館大学大学院法務研究科・松宮孝明教授は、
「短答式試験には独自の勉強が必要」
として、愛知大学法科大学院関係者と若干異なった認識(「正反対」と言ってもいいかもしれません)が示されています。

松宮教授の考えの方が無難なのかもしれませんが、短答式試験についても、積極的にとらえようとする点で、私は愛知大学法科大学院関係者の見解も支持したいと思います。

※強調、アンダーラインはESP。
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by espans | 2007-08-29 14:59  

期間限定・ビデオクリップ配信中

期間限定ですので、お早めに。

aiko 「星のない世界 / 横顔」(Yahoo!動画)
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00025/v02478/
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by espans | 2007-08-29 12:12  

判例の先導性

LS憲法研究会編『プロセス演習憲法[第3版]』(信山社・2007年)〔石川健治〕290頁以下。
2 判例の先導性と「二重の基準」
 元々、人権に対する規制立法が過剰な規制でないかどうかは、それが『公共の福祉』に資するか否かという大雑把な定式で、争われていた。この争いを、宮沢俊義学説がひとまず『内在的制約』説という形で収束しようとしたことは、周知の事柄に属する。ただし、宮沢は、判例の蓄積をまってこれを総合的な研究を加え、判例のなかに生成する指導原理を見出す努力をすることではじめて、日本国憲法における『公共の福祉』が明らかになる、という立場を採って(カッコ内省略-ESP)、多くの不満を残した。
 この後追い型の人権解釈に不満を抱くものは、積極的に『違憲審査基準』を提案して、裁判官の違憲審査基権をコントロールしようとした。その際、元来民主的機関である裁判所が、民主政のもとで、違憲審査基権を積極的に行使することが許されるのか、という難問に遭遇するが、有力な見解は、経済的自由を侵害されものは投票箱でアピールできるが、精神的自由とりわけ政治的表現の自由が侵害されるような政治状況下では、民主的政治過程は既に傷ついているので、それは裁判所の出番だ、という発想で、問題を解決しようとした。この結果として、芦部信喜学説をはじめとする憲法学説の主力は、精神的自由の裁判的保障のための、違憲審査基準の考案に精力を傾注し、そのための模範をアメリカ違憲審査制の経験の蓄積に求めていった。
 反面で、経済的自由については、研究が疎かになったのは、否めない。研究対象の選択についても、『二重の基準』が働いたのである。これは、経済的自由の側からみれば、宮沢説的な処遇の水準に取り残されたことを意味するわけで、日本国憲法の経済的自由の指導原理を明らかにするために判例の形成をまっている学説を、判例が先導することになったのも、自然のなりゆきというほかない。小売市場判決と薬事法判決が消極目的・積極目的による『二分論』を呈示し、とりわけ薬事法判決によって違憲判決がもたらされたとき、学説は、これを基本的に歓迎し、そのまま解釈論の枠組に採り入れられることになった。ただし、それは、もっぱら『違憲審査基準』---特に、薬事法判決が示した立法事実的なアプローチ---という側面においてであった。その結果、営業許可制それ自体について判決が示した憲法論の重厚な論理構成については、杜撰といってもよい理解しか示されなかった一方、かかる『判例上の』違憲審査基準は、当然に『経済的自由』たる『財産権』にも妥当するものとされた。積極目的の財産権制限立法に対しては、消極目的のそれに比べて財産権の保障はより一層弱められるから、明白に不合理な立法でない限り合憲判断が下るものと理解されたのである」
※強調、アンダーラインはESP。
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by espans | 2007-08-28 03:15  

近刊ではありませんが・・・

こういう本があります。

小山剛=駒村圭吾編『論点探究 憲法』(弘文堂・2005年)
http://www.koubundou.co.jp/books/pages/35342.html

特に、

20、財産権(1)〔石川健治〕
21、財産権(2)〔石川健治〕

に注目しています。
『プロセス演習 憲法』における森林法事件の解説を読んでから、石川ファンになりました)

最近は、違憲審査基準中心の憲法論は正しいのか、頭の片隅で考えています(「片隅」というのは、私は憲法の専門家ではないからです。専門外のことばかり考えて、「本業」を怠っては、いけないので)。
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by espans | 2007-08-28 01:58  

会社法にはこんな規定が

使われた例はあるのでしょうか?

(会社の解散命令)
第八百二十四条  裁判所は、次に掲げる場合において、公益を確保するため会社の存立を許すことができないと認めるときは、法務大臣又は株主、社員、債権者その他の利害関係人の申立てにより、会社の解散を命ずることができる。
一  会社の設立が不法な目的に基づいてされたとき。
二  会社が正当な理由がないのにその成立の日から一年以内にその事業を開始せず、又は引き続き一年以上その事業を休止したとき。
三  業務執行取締役、執行役又は業務を執行する社員が、法令若しくは定款で定める会社の権限を逸脱し若しくは濫用する行為又は刑罰法令に触れる行為をした場合において、法務大臣から書面による警告を受けたにもかかわらず、なお継続的に又は反覆して当該行為をしたとき。
2  株主、社員、債権者その他の利害関係人が前項の申立てをしたときは、裁判所は、会社の申立てにより、同項の申立てをした者に対し、相当の担保を立てるべきことを命ずることができる。
3  会社は、前項の規定による申立てをするには、第一項の申立てが悪意によるものであることを疎明しなければならない。
4  民事訴訟法 (平成八年法律第百九号)第七十五条第五項 及び第七項 並びに第七十六条 から第八十条 までの規定は、第二項の規定により第一項の申立てについて立てるべき担保について準用する。
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by espans | 2007-08-28 00:27  

強制徴収は違法とする判決

募金強制徴収は「違法」、住民が逆転勝訴 大阪高裁(asahi-com。朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0825/OSK200708250032.html

どのような判断枠組みで、違法としたのか、判決文を是非とも読んでみたいと思います。

裁判所は法人・団体内における少数派の自由について、比較的尊重する傾向があります(例えば、最判H8・3・19民集50・3・615の南九州税理士会事件)。
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by espans | 2007-08-27 16:02  

今日のスイーツ

カロリーコントロールアイス(グリコホームページ)
http://www.glico.co.jp/ice/ice/calorie.htm

詳細ページ
http://www.glico.co.jp/ice/ice/cc_ice/index.htm

カロリーは低いのに、ほどよい甘さが保たれています。
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by espans | 2007-08-27 15:36