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ヒアリング文書を分析しているblog

shoyaさんのblogを通じて知りました。

新司法試験考査委員(公法系科目)に対するヒアリングの概要
http://2007heisotsu.blog96.fc2.com/blog-entry-233.html

問題文から、論点の発見能力が最も問われたのが、旧司法試験だったように思います。現に、旧司法試験で、中心論点落ちをして高得点を確保できた受験生を私は存じ上げません。料理にたとえれば、材料が並べられて、一体何の料理かを当てるのが旧司法試験だったのだと思います。

これに対して、新司法試験の問題文はヒント、誘導がちりばめられており、それを素直に読みますと、何の論点かはわかってくると思います(その傾向が顕著なのは、第2回の公法系第2問、刑事系第1問)。料理にたとえれば、何を作るべきかは比較的明確なわけです。ビストロSMAPの「オーダー、おいしいハンバーグ!」のように、指示が最初にされているわけです。

しかし、これは別の意味の難しさを意味します。料理でも、全く同じレシピ、同じ材料を与えても、作る人によって全く味は異なるわけです。それと同じで、新司法試験においては、論点発見の次の能力、すなわち何を書くか、ではなく、どう書くか、というものがより重要になってくるのだと考えます。

by espans | 2008-02-06 10:41  

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